タイ クラビのクライミングエリアにつてい|3つのエリア別で紹介

クラビ クライミング マップ エリア別

こんにちは、のりです。

2024年の年末にタイのクラビにクライミングトリップに行ってきました。(一応新婚旅行もかねていますが、メインの目的はクライミング!)

エメラルドブルーの海をバックに、巨大な石灰岩の岩をダイナミックに登る。ほんとに素敵なところで、クライマーにとっては楽園のような場所です。

この記事では、クラビの岩場をエリア別にまとめました。旅に行く前に参考にしてみて下さい。

クラビのクライミングエリアは大きく分けて3つに分類されます。①Tonsaiエリア、②Raylayエリア、③その他のエリアです。一部の離島を除いてどのエリアもあまり離れていないので、端から端まで歩いても1時間程度で周れます。

また、目的としているエリアの近くにホテルをとると効率的に登れるので宿選びは計画的にしましょう。

Tonsai エリア

クラビのクライミングのアイコン的岩場「Tonsai Roof」というどっかぶりの強傾斜壁があるのがTonsaiエリアです。クラビでクライミングをする人は、Tonsai Roofで登るのが目的という人も多いんじゃないでしょうか。

トンサイビーチのホテルからなら徒歩5分と、アプローチほぼなしで登ることができます。僕たちが泊まったライレイイーストの宿からだと歩いて30分くらいです。

Tonsaiエリアの日当たり

地図上で右のエリアは午前中が日陰。午後からは日向になります。晴れの日はとてもじゃないですが暑くて登っていられなくなります。が、Tonsai Roofはルーフになってるので常に日陰で常に登られています。

地図上で左のエリアは午前中は日向で、午後から日陰になります。場所によっては森の中にあり、1日中日陰のエリアもあります。

Tonsai Roof エリア

ほぼ7a+(5.12a)以上のルートしかないエリア。つよつよクライマー達が切磋琢磨しています。壁のすぐ後ろはビーチなので、観光客や海水浴をすり人にジロジロ見られながらのクライミングになります。

僕たちは2人とも強傾斜は苦手で、そもそもこんなルーフ壁は登ったことがないので、トライすることはないかな〜と思っていました。ほとんどのルートはクイックドローはかけっぱなしになっているので、回収の不安なくトライすることはできます。

せっかくクラビに来たので記念にCafe Andaman7b(5.12b)という星付きルートをお触りしてみたところ、中間部までは割とすんなり登れました。登り返すのが面倒ですぐに降りましたが、何度かトライすれば登れないことはなさそう?という感触。

最終日だったのと、すでに色々なルートを登って満足していたので、未練なく終了しました。

【オススメ】Dam’s Kitchen エリア

Tonsai Roofもいいけど、オススメはDam’s Kitchen エリアです。ほどよい傾斜で、5.10の星付きルートもあるのでアップにも最適。

ただし、このあたりはアクセスが良く人気エリアなので岩がものすごくポリッシュされてツルツルです。慣れないと本来登れるグレードでも力を使いすぎてテンションかけてしまいます。

のり
のり

The Lion Kingという看板課題はぜひトライしてみてください。ライオンが吠えているような見た目の岩がかっこいい。ムーブがあり、面白いルートです。

Fire Wall エリア

13:00頃から日陰になるエリア。Tonsai Roofから歩いて10分ほどの場所にあります。

The Groove Tube 6a(5.10b)というチューブ形をしたルートが看板ルート。その左にあるFor Helga 6b+(5.10c)は30mの登りやすいロングルート。更に左のWhite Hot Hernias 6b+(5.11a)は上部の核心が面白い星付きルートです。

ルートはどれも面白いんですが、午前中に熱された岩が熱をもち、熱中症になりそうな暑さになります。たまたまかもしれませんが風もほとんどなくて、登ってなくても汗をかくくらい。

The Groove Tubeを登るまきちゃん

さらにThe Groove Tubeが体験クライミング用のルートになっているようで、順番待ちが6名。ぼくは並ぶのが苦手なのでまきちゃんだけが登りました。

せまいエリアに体験クライミングのグループがいるので落ち着かず、個人的にはあまり好きではないエリアになりました・・・。

Raylay エリア

Tonsaiのような派手な強傾斜はないけれど、クオリティの高いルートが多いのがRaylayエリアです。

僕たちの泊まっていたEast RaylaynにあるDiamond Cave Resort & Spaから位置番手前のエリアで徒歩10分。奥のエリアでも15分で着きます。トンサイのホテルからだと+20分くらい歩きます。

Raylayエリアの日当たり

Muai Thaiエリア、One-Two-Threeエリアは1日中日陰です。The Keepは午後から日陰ですが、涼しいエリアなので午前中から登れます。

Muai Thaiエリア、One-Two-Threeエリア

Raylay Eastエリアの一番手前にある壁がMuai Thaiエリア、One-Two-Threeエリアです。

クラビではじめて登ったのがこのエリアのNuat Hin(Massage the Rock) 6a+(5.10c)というルートでした。

ガバばかりですが、高級ホテルの大理石の床のように研磨されたホールドは、これまでの人生で触ったどのホールドよりもツルツルピカピカでした。誰かがコンパウンドでもつかって磨いたんじゃないかと思うほどです。

のり
のり

手のフリクションより、足のフリクションが信頼できずに力んでしまいます。クラビのクライミングの洗礼を受けました・・・。

【オススメ】The Keep エリア

僕たちが行った中で一番オススメなのは「The Keep」というエリアです。

5.10+から5.12台のルートがあり、そのほとんどが星付きという好エリア。緩傾斜の壁なのでトンサイのようなルーフが苦手な人でも楽しめます。

下地はそこまで広くありませんが、そんなに混まないエリアなので大丈夫。ビレイする場所は木陰になるし、風がよく通るので涼しいのもGOODです。

特にNut Crackerが良いルートで、ガバを繋いで大きな動きをするセクションもあれば、外傾したカチを持ってバランスをとりながら登るテクニカルな垂壁の要素もあります。トポには「must do」とあるし、超オススメです。

ちなみにどのルートもグレードは適正に感じました。30m前後の長いルートが多いので、持久力をためされます。

The Keepへのアプローチ

Muai Thaiエリアを壁沿いに進むと、数十m先に森への入口があります。(若干わかりにくいけど、踏み跡はあります)森をすすみ、Jungle Gymという両サイドが壁になったエリアの先にThe Keepエリアがあります。

Jungle Gym エリア。この先にThe Keep エリアがあります

フィックスロープで下っていくんですが、我々はビビってロープだしました。(降りてみると意外となんでもなかったけど、初日からケガしたくないので慎重にいきました。)

Muai Thaiエリア周辺は満潮になると海に沈むので、The Keepへのアプローチ道もなくなりますが、膝下くらいなのでサンダルがあれば歩けます。岩がとがっているので、裸足だと足を切るかもしれないので注意です。

その他のエリア

クラビにはメインエリアのTonsai、Raylayの他にもいろいろなエリアがあります。なかにはボート(カヤック)でしかアクセスできないAo Nang Towerや、干潮時だけ渡渉できるHappy Islandなどクラビならではの環境が楽しめます。

Diamond Cave エリア

僕たちが泊まったホテルDiamond Cave Resort & Spaから見える岩場です。6b以下の簡単なルートが多く、ここも体験クライミングの岩場です。3ピッチくらいの簡単なマルチもあるので、登ったらライレイの街が一望できそう。

「街から近く、簡単なルートが多い」ということはイコールで混雑します。アップで1本登り、そうそうに移動しました。1日中日陰ですが、あまりオススメはしません。

【オススメ】Escher Wall エリア

「Best Route of Minnesota 6c(5.11b)」という妙な名前だけどカッコいい、星付きのルートがあるエリアです。

出だしはボルダリーで少しランナウトするの恐怖と戦い、トラバースしながら中間部を抜けたらオーバーハングを超え、最後は常に濡れている壁を慎重に登る。と内容が詰まっていて、さらに25mのロングルートなので持久力も必要です。

実はまきちゃんは数年前にクラビに来たことがあり、当時はトップロープでも下部のボルダーセクションが登れなかったんですが、今回はきっちりRP。成長を感じました。

Escher WallエリアはこのBest Route of Minnesotaしか登っていませんが、これ登るためだけにこのエリアに来る価値ありです。

【超オススメ】Ao Nang Tower

クラビでクライミングするなら絶対に登ってほしいのがAo NAng Towerです。カヤックを漕いで孤島でマルチピッチクライミングするという、クラビの醍醐味が凝縮されたような最高のルート。

詳しくは別記事にまとめたので参考にして下さい。

体験クライミングが使うエリアは避けるべし

写真をみて分かるように、体験クライミングに使われるエリアは人が多すぎてカオス常態になります。以下のエリアは体験クライミングが多いのでオススメしません。

  • Muai Thai エリア
  • One-Two-Three エリア
  • Diamond Cave エリア
  • Fire Wall エリア
  • Pra-Nang Wall エリア

「これが登りたい」という強い気持ちがあれば行ったほうがいいんですが、朝9:00前の早い時間に行くのが良いと思います。

トポについて|本を買うか、Webサービスを使うか

Thailand Pocket Guide 2024

Raylay/Tonsaiエリアを中心にの1000以上のルートに関する詳細な情報が244ページにわたって掲載されています。

また、タイ北部と南部の一部エリアにある約200のルートも紹介されています。イラストや写真も多く、わかりやすい内容になっています。

また、クラビの岩場は海に面していることもあり、ボルトの劣化が早く頻繁にリボルトしています。わたしたちが持っていた2018年のトポは情報がだいぶ古く現状とだいぶ乖離がったので、トポを買うなら最新版を手に入れて下さい。

Mountain Project(Webサービス)

紙のトポの他に「Mountain Project」というWebサービスを使いました。

ユーザーがルートの記録に使うSNS型のTOPOのようなもので、ルートを登った人のレビューや注意について確認することができます。Mountain Projectで星4つ以上のルートはどれも面白く、ハズレがない印象です。

ただ、UI的にマップをみながら登るルートを選ぶのには向いていないので、紙のTOPOのとの併用はほぼ必須です。

まとめ

というわけで、クラビのクライミングエリアの紹介でした。大まかにでもエリアごとの特徴や距離感をつかんでもらえると旅の計画が立てやすいともうので、是非参考にしてみてください。

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