山梨県北杜市に移住した二人暮らしカップルの、リアルな生活費を公開します。

田舎暮らしを考えている方、実際に生活費がどのくらいかかるのか気になりますよね。

夏の冷房費や冬の暖房費など、住んでみないとわからない部分もたくさんあります。生活スタイルによってかかるお金は違うとは思いますが、私たちカップルが実際に支払っている生活費を紹介しようと思います。よかったら参考にしてみてくださいね。

我が家の家計について

我が家は共同口座を持っており、そこに1ヶ月に私は10万円、彼は15万円の生活費をいれます。

彼の職場からは家賃補助が5万円出るので、その分が彼の生活費に加算されています。共同口座はGMOあおぞらネット銀行で作ったので「つかいわけ口座」が使えてとても便利です。生活費は食費、日用品費、水光熱費…と全て各口座に分けて入れています。

生活費からは、二人が共同で使うものにお金を出しています。個人の衣類や趣味のものは、各個人のお金から出しています。

また、予算スレスレでストイックに節約するのは精神衛生上よくないので(昔超ストイックに節制して常に予算の心配をする生活を送っていた)、予算はどの項目も必ず余るようにゆとりを持っています。余った分は各口座内にプールして、プールがたくさん貯まったらそこからちょっと良い調味料を買ったり、旅費にあてたり、貯金に回したりしています。

そんな感じで前置きが長くなりましたが、次は予算内訳を見ていきましょう。

生活費の予算内訳

では早速いってみましょう。実際の予算内訳はこんな感じです。私は10万円、彼は15万円を共同口座に入れているので、合計25万が生活費になります。

費目金額
食費¥35000
日用品費¥2000
水光熱費¥18000
外出費¥20000
医療費¥5000
サブスク費¥1500
住宅費¥100000
貯金¥68500
合計¥250000

では各予算項目を詳しく見ていきましょう。

食費 ¥35000

基本的には家で料理をしたほうが安い・栄養価が高い・好きな味にできると思っているのでお惣菜や冷食はあまり買っていません。普段買うのは野菜、果物、お肉やお魚、卵など素材そのものが多く、納豆や豆腐、パスタ、うどんなどの麺類もよく買います。他にはインスタント袋麺やお菓子をたまに買う程度です。(たまの料理がめんどい日に食べる一平ちゃんのカップ焼きそばが我が家では贅沢で、罪深く美味いのです)

最初のうちはお肉は1週間いくらまで、野菜はいくらまで、と細かく予算分けをしていましたがめんどくさいので、細かく分けるのはやめました。二人とも食べることや料理が好きなので、我慢せずにストレスなく買い物しつつ、家計簿を見て最終的に30000円程度に着地するように調整しています。残った分で調味料を揃えたりお米を買ったりしています。

ある日の食材の買い物

買い物は、野菜は時間があれば直売所、肉は安くて美味しいお肉屋さん、その他は全てスーパーで買っています。できる範囲で地産地消、地元のお店がいいなと思っているので私が買い物に行く時は少し遠い直売所(車で20分ほど)に行ける時だけ行っています。

地産地消とは矛盾してしまいますが、調味料系はネットでまとめて買って常にストックしています。近くのスーパーには好きな調味料が置いていないという理由です。個人的には買い物は投票だと思っているので、各地の本当に美味しい調味料を丁寧に作っているお店が生き残って行けるように小さな一票を投じているつもりでいます。(ちなみに彼は安ければいい派ですが、私のその行為を尊重してくれているので調味料の在庫管理は私に一任しています)

食事に関しては、

朝: 私は軽く食べる 彼は食べない

昼: お互いお弁当 or 家にいれば作って食べる

夜: どちらかが作った夕飯を食べる

という感じです。夕飯はその日に早く仕事が終わった方か、作りたいものがある方が作ります。お弁当は夕飯の残りか、ご飯に炒め物などがどーんとのったどんぶり弁当か、焼うどんや炒飯など簡単なものにしています。外食は休日に月1〜3回ほど、たまにする程度です。

まき
まき

ちなみに私達はふたりともお酒を飲みません。だから飲む人よりは食費にお金がかからないかもです。

畑での野菜つくりと、鹿猟について

私は畑を借りて野菜を作っているので、夏の間は野菜を買わなくていいくらいの収穫があります。(冬野菜はこれから挑戦するけど、そんなには量作れなさそう。)

彼は秋〜春にかけてよく鹿の解体を手伝いに行くので、獲れた時には鹿肉の分け前が無料で手に入ります。分け前の量は、だいたい1回分で1ヶ月弱食べていける量です。とはいえ豚肉や鶏肉は美味しいのでちょこちょこ買っています。牛は値段的にも、彼の体に合わないこともあり家ではたまにしか食べていません。

夏野菜たち
鹿肉のハンバーグと、家で取れた焼き野菜。

日用品費 ¥2000

トイレットペーパーやキッチンペーパー、掃除用品などこまごまとした生活用品をここから出しています。歯ブラシ、生理用品、洗剤全般などは毎月買うのがめんどくさいので、半年か一年に一度まとめてネットで買ってストックしています。ネットで買う時は貯まったポイントで買うことが多いので、日用品費は少なくなっています。

水光熱費 ¥18000

水道はとても安くて、年間を通して月1000円ほどです。(多分安い地域なのだと思います)

電気代は夏は7000円ほど、冬は9000円ほどです。ちなみに去年借りていたアパートでは5000〜7000円くらいでした。一軒家は高いですね。

ガス代は夏3000円ほど、冬7000円ほどです。北杜市はプロパンなのでガス代がとても高いです。

水光熱費の合計:夏11000、冬17000円くらい

ちなみに我が家はエアコンがありません。夏でも夜は割と涼しく、寝苦しい日は一年に5〜7日ほどなのでいらないと判断。昼間はなかなか暑いですが、日中は仕事をしているし、休みの日は天気が良ければ外出するのであまり気になりません。

冬の暖房は、ホットカーペットと石油ファンヒーターです。水光熱費口座にプールした分のお金から、一冬で15000円ほど灯油を買っています。寒い時は厚着をしたり、布団をかぶったり、古典的な方法で暖をとっていますがそこそこ暖かく過ごせています。

葦簀(よしず)があれば夏の暑さはかなり和らぎます。

外出費 ¥20000

休日に二人でランチを食べに出かけたり、クライミング帰りに夕食を食べたり、帰省するときの費用などに使っています。毎月使い切るというよりも、余った分をためておいて旅費やちょっといいディナーを食べる時に使っています。

ちなみに共通の趣味のロッククライミングをしに近場の岩場(家から30〜1時間ほど)に行ったりしていますが、交通費や駐車場代のみで1日遊べるので道具などの初期費用を除けばお金のかからない趣味だったりします。

映画も好きですが、家にプロジェクターがあるので映画館にはあまりいかずにアマゾンプライムビデオなどでお家映画を楽しんでいます。

友人と小川山にクライミングへ。

医療費 ¥5000

お金を気にして病院にいかず健康をそこねるのはかえってお金がかかることになるので、医療費をためています。

私が婦人科へ行く時などはここから費用を出しています。年に1,2度の歯科定期検診などもここから出せたらいいなと思っていますが、彼は頑なに歯科に行くのを拒みます。(虫歯って痛くなった時にはもう抜く処置になりがちで、治療回数がかかり高額な被せ物が必要になります。痛くない初期虫歯ならば1日で済む処置・安価なんだけれど。早く行かないとよりお金かかっちゃうのにな…)

サブスク費 ¥1500

正確には1530円なのですが端数の計算がめんどくさくなるのでだいたい1500円ということにしています。私たちは2つのサービスをサブスクライブしています。

一つはSpotifyで、Duoプラン(カップル向けプラン)に毎月1280円を支払っています。二人とも車の中で毎日音楽を聞くので、ストレスなく音楽を聞きたくて加入しています。

もう一つは彼がカナダで専門学生だった時に入ったAmazonのPrime Studentです。主にAmazonプライムビデオで映画を見るのに使っています。月額250円で映画がまあまあ見れるの、お得すぎませんか…⁉︎

YouTube premiumもいいなあと思うのですが、なんでもサブスクに加入しまくると固定費が上がってしまうので、絶対必要!!と思うもの以外は控えています。

住宅費 ¥100000

住宅費だけ高くない?と思われると思いますが、これは全額家賃というわけではありません。家賃7万円+リフォーム貯金3万円という内訳になっていて、資材やDIYツールに使います。(※現在借りている家はリフォーム可能物件)

田舎の賃貸で7万円は高いと思われるかもしれませんが、庭付きの3LDKで7万円は、北杜市では激安の部類なんでです。

貯金 ¥68500

生活費から全ての予算を差し引いて、残った分は貯金しています。貯金は基本的に手を出さないお金と考えているので、特別な事情や大きな買い物がなければここからお金を使うことはありません。

ただし、今年初めにこの家に引っ越してきた時は、二階のリフォームDIY費用や家具の購入をしたため、貯金する額は少なかったです。

実際にかかった生活費

では実際にかかった生活費はどうでしょうか。2022年の3月〜10月の分をお見せします。

食費日用品水光熱外出費医療費サブスク住宅費貯金
3月374511537119880153010000030000
4月31673013038015301000000
5月537821115171230153010000050000
6月333103429126820153010000030000
7月224713546141307700153010000068500
8月267733452105790153010000068500
9月293491614127217650153010000068500
10月112820153010000068500

だいたい予算内に収まっていますね。日用品費など、たまに予算が大幅にオーバーしているところは、これは何費にカウントするのか?といったものがあった月だったりします。

また、外出費は予算内に収まっていれば細かく確認していなかったので詳細はわからないのですが、プール分が6万円ほどだったので月平均13000〜14000円ほど使っていたと考えられます。

現状、各口座にはプール金が結構貯まってきており、気持ち的に生活防衛費の役割を兼ねていることもあって少し安心でもあります。

個人が支払っているもの

携帯の通信費、各種保険、車の維持費や購入費、洋服や美容費、個々の趣味のものなどは、各個人で支払っています。私の場合はこんな感じです。

  • 携帯の通信費(Ahamo) 3000円 /月 かけ放題が安い格安simに乗り換えようか検討中。
  • 車の維持購入積立      15000円 /月 田舎では車が必須なので、削れない費用です。
  • ガン保険&医療保険     4000円 /月 もっとコンパクトなプランに変えようか検討中。
  • 美容費積立                   3000円/月 化粧品などをまとめて買う時に使っています。

・支払っていないもの ※会社の補助があり、実質的には支払っていないものもあります。

  • Wi-Fiの通信費 彼の職場から補助が出ています。
  • 彼の車の維持費 上に同じ。これはめちゃめちゃでかい。

まとめ

田舎移住二人暮らしカップルのリアルな生活費、参考になりましたでしょうか?こんな感じで、私たちの場合は生活費がめちゃくちゃ安いわけでもなく、かといって高いわけでもないように思います。

田舎暮らしにしては住居費が高いですが、趣味(クライミング)にほとんどお金がかからないこと、ふたりともお酒を飲まないことで生活費が抑えられている感じですね。

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