狩猟をはじめました。|田舎に移住したらやりたかったこと

2021年の秋頃から狩猟をはじめました.

狩猟って、田舎暮らしに憧れる人がやってみたいことの上位に入るんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。他には畑で野菜つくるとか、薪ストーブとか。

偏ってるかもしれませんが、田舎暮らしのイメージってこんな感じだと思うんです。

今回の記事では、2021年10月からはじめた狩猟について書いています。書くといっても、知識・技術・経験すべてが初心者以下なので、狩猟のHow to的な内容ではありません。

個人的な記録と感想に終始していますが、興味のある方は読んでみて下さいネ。

ライトにはじめる鹿の狩猟

狩猟をはじめたといっても、ぼくは狩猟免許をとったわけではありません。北杜市で知り合った方(仮にSさんと呼びます)が鹿の罠猟をしていて、お手伝いをさせてもらっているというレベルです。

そのお手伝いも、「鹿がとれたときに連絡するから、もし時間の都合がついたら解体手伝ってね」という感じで、とてもライトに参加させてもらっています。

のり
のり

狩猟って師匠と弟子のような厳しい人間関係で教えてもらうようなイメージだったので、Sさんの狩猟グループにはいれたのはラッキーでした!

Sさんも日中は働いているので、作業をするのは夕方以降が多く、仕事終わりに予定がなければ参加しています。(といっても、12月に入ってからは家の改装作業でほとんど参加できなかったんですが・・)

この狩猟グループの素晴らしいところは、

Sさん:一人で解体作業をするのは大変なので、手伝ってくれる人がいて嬉しい

手伝う人(僕):肉が貰える、狩猟を学べて嬉しい

地域の農家さん:畑を荒らす鹿が減って嬉しい

というようにウインウインな関係であることです。「時間があるときに手伝ってくれたらいいよ」というハードルの低さもポイントです。義務ではないので、無理しなくてすむ。結果的にゆるーく長く続けることができます。

いま流行りの持続可能な活動というやつですね。

鹿の罠猟 お手伝いの内容

Sさんから「鹿が罠にかかりました」と連絡がくる

Sさんが仕事前、仕事後に罠をかけているエリアを見回りし、かかっていた場合にLINEで連絡がくる。

現地集合、その場で止め刺し

参加者が集まったら、鹿のかかっている場所にいく。

Sさんは「くくり罠」をつかっていて、鹿は罠にかかった状態で生きている。

止め刺しとは、とどめをさすこと。ここでは詳細は割愛します。

解体作業・肉の分配

止め刺しした鹿を解体していく。(※食肉処理場ではなく、現地で行うので、一般に流通させることはできない)

おおまかに、前脚、後ろ脚、ロース、内臓系とブロックごとに解体。

解体した肉を分配し、食べない部分は穴を掘って埋める。

鹿肉の脚。でかい&重い
帰宅後、肉を使いやすい大きさにカット

後ろ脚だけで10kg以上あり、そのままでは冷蔵庫に入らないので細かくカット。

解体時に毛や木の葉がついてしまうので、洗浄もする。

解体以上に、このカットに時間がかかる。

というような手順で、解体自体は1時間くらいで終わります。

野生の鹿肉はおいしいのか? 答えは「イエス&ノー」

鹿肉にもいわゆる「美味しい部位」とそうでない部位があります。また、個体によっても差があります。部位によっても違い、一般的には背ロースが柔らかくて食べやすい。脚の肉は量は多いけど、硬くてスジっぽいので煮込み系など調理法が限定されます。

そんな理由もあってか、Sさんは脚の肉はほとんど持ち帰らないのでぼくが貰います。重さは片脚で10キロ以上はあるかな?骨も含まれるので実際に食べらる量は少し減りますが、我が家(カップル)が消費する肉の量としては鹿の脚一本で1か月は余裕で持ちます。スーパーで買う肉の量が減って家計的には大助かり。

他にもいろんな部位を頂いているので簡単にレビューしてみます

もも肉

とにかく量が多い。内モモ、外モモ、シンタマの3つの部位にわけられるらしい。(ヒレもどき・ランプ・イチボ・ハバキなど、もっと細分化もできる)

肉が固いので、シチューなど煮込がGOOD。カレーにいれると肉たっぷりになって豪華な感じになります。ただ、牛肉に比べてスジっぽいので、歯の間にはさまります。

細かく切ってミンチ状にし、ミートソースにもしました。これもうまい。保存食としてジャーキーも作ってみましたが、クオリティは売っているものと変わらないくらい美味しいものができました。

鹿肉ミートソースバスタ。普通にうまい。ひき肉は鮮度がいいと味がいいですね。
圧力鍋で煮込んだ鹿肉のシチュー。もらった白菜やもらったニンジンなど、もらいものを煮込んだ。

鹿肉のジャーキー。いろいろ試したが、セミドライくらいが美味しい。

背ロース

ローストビーフやタタキにして食べました。僕は生肉が好きなので、ほぼ赤身状態で食べたんですが、これがめちゃくちゃ旨い!食感も柔らかく、獣特有の臭みもない。上質な赤身です。

北杜市 鹿肉 狩猟
ザ・赤身。おなかの弱い人は注意が必要です。

レバー、シンゾウ

レバーも本当に美味しかったです。牛も含め、これまで食べたレバーで一番といってもいいくらい美味しかった。鮮度がいいからでしょうか、臭みもなくただただ旨い。(←語彙力ないので旨いし書けない・・)

と、思って別の個体のレバーを食べたら、調理途中から臭みがすごく、あまりの臭さに食べるのを断念。これには理由があって、その鹿は罠にかかった状態で死んでいた個体でした。解体直前に殺し、うまく血抜きができないと臭みがでるようです。他にも、性別や年齢によっても変わるんだとか。

こういう違いも野生の肉の面白いところかもしれません。

激ウマなレバー。ネギ塩をのせていただく。
シンゾウ。コリコリして所感が◎ 塩コショウでいただく。

タン

ロース、レバーも美味しかったんですが、それをさらに上回るのがタンです。牛タンがそのまま小ぶりになったという感じ。厚めにカットして、コリコリの食感を楽しみます。書いているだけでもう一度食べたくなってきます・・・。

5ミリくらいにスライスした鹿タン。ネギ塩でいただく。

2022年は罠猟の免許をとろうと思います

さて、こんな感じでゆる~くはじめた狩猟ですが、2022年は少しステップアップして罠猟の免許を取ろうと思っています。クライマー仲間にも罠の免許とりたての人がいたりして、まわりにも興味ある人も多そう。こういうのは一人でやるよりも、仲間がいた方がたのしそうです。

秋に自分で罠猟をはじめるのが目標。獲れるかどうかはわかりませんが、チャレンジしていきます。

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