クライマーのみなさん、こんにちは。
旅行中のまきです。
今月は私のお誕生月のため2泊3日のクライミング温泉トリップへ来ているのですが、これはクライマーカップル にとっての最適解のひとつなのではないだろうか…?と思うくらい良いトリップなので、紹介しようと思います。
今回の記事は、クライマーカップル(もしくは夫婦、カップルになりかけてる人たち)向けに書いてみました。仲の良い友達同士もいいかも。
それでは行ってみましょう!
北杜市の冬は寒いので、温かい場所でクライミングがしたい。観光もしたい。→そうだ、伊豆にいこう。
私たちはクライミングトリップの行き先に伊豆を選びました。伊豆よいところはいろいろあるのですが、
- 関東/中部地方から近い
→ 我が家からは高速使って2時間半くらい。 - 冬でも登れる
→ 貴重な冬の岩場! - 城山は温泉宿街から岩場まで近い
→城山の岩場から15分で温泉行けます。 - 食べ物がおいしい
→おいしい魚介類やさわやか(静岡のハンバーグチェーン店。大好き)など美味しいものがたくさん。
こんな感じです。とくに温泉と岩場が近いのが嬉しいです。
旅程を決める|クライミングと観光、どちらも楽しむプラン
私たちは2泊3日の旅行のうち、はじめの2日をクライミングに、さいごの1日を温泉と観光に使うことにしました。
予算は5万円程度で考えたので、温泉1泊、車中泊1泊です。ごはんはおいしいものをいろいろ食べる予定です。
お誕生日とか記念日旅行ってクライミングだけではなく、ちょっとステキな体験もしたいなと思う乙女心。
岩場しかない僻地へ行って全日車中泊、とかも楽しいには楽しいのですが、美味しいもの食べたりとか温泉入りたいな…と思うことありませんか?
それが叶うのが伊豆です!
ちなみに今回の旅行の計画は全て私が立てました。最高の誕生日旅行は自ら作り上げるのだ。
北杜市~伊豆への移動
朝7:00すぎ、車に荷物を積み込んで出発です。
途中で陰性通知書をもらうため薬局に抗原検査をしに寄りました。陰性でよかった。
薬局の方の監督のもと自分で鼻ホジするタイプの抗原検査でした。痛くなかったです。
無事通知書をもらって再出発!
道中は富士山がとても綺麗でした。
運転のしやすさと料金で考え、中部横断自動車道から新名神高速道路を経て静岡へアクセスしました。陰性通知書をもらうため薬局までは下道で行ったので途中から高速ですが、岩場までの高速料金は¥1560でした。
伊豆のクライミングエリア「城山」について
私は伊豆でのクライミングは初めてだったので詳しくなかったのですが、クライミング友達おすすめの城山の岩場で登ることに決めました。
ワイルドボアゴージーには魅力的なルートがたくさんあるし、南壁のマルチも良さそうです。
結果的にワイルドボアは日陰で寒かったので2日とも日当たりのいい南壁でマルチで登っていたのですが、楽しくほぼ快適に遊べました。アプローチも近いし、クライミングの内容を選べるのもいいですね。
いろいろあって岩場についたのが11:30ごろ。
私たちは城山、南壁を本日の岩場に決めました。予定ではワイルボアゴージーに行きたかったのですが、日陰で寒そうなので日当たりの良い南壁を登ることになりました。
アプローチ道を歩いている時から爆風で、極寒を覚悟しました…。
城山 南壁エリアへのアプローチ
100岩の伊豆甲信トポに書いてありますが、補足的に一応まとめておきます。
駐車場は、城山登山口のすぐ近くにあります。6〜7台くらいしか停めるスペースありませんが、溢れた車は駐車場からすぐ近くにあるお墓の横の路側帯停めていました。登山口、岩場にはトイレはありません。
登山道を進んでいけば岩場につくので、特に迷うことはないと思います。
バトルランナー(4P, 8/10a/7R/9R ★★)
12:30登攀開始。
岩場について、すぐ正面にあるのがバトルランナーです。壁がボルトだらけなのでどのラインか迷います。
ミニハングをこえたり、楽しい感じのルートですが爆風につき極寒。後半2ピッチはRがついてるのでランナウトを覚悟しましたが、小川山瑞牆の「易しい箇所は普通にランナウト」的な感じと大差なく、特別恐ろしいランナウトではなかったです。
14:45くらいにトップアウト。登るのゆっくりで2時間かかってます。
ここからの時間は台風来た??ってくらいの暴風になりました。鼻水垂らして震えながらの懸垂下降です。60mロープで懸垂3回+最後だけロワーダウン、途中ロープが風に飛ばされて木に引っかかって登り返したり…と時間かかりながらも、やっと取り付きへ降りられたのは16:30。2時間弱かかってます。(通常そんなかからないと思います)
私は肉付きがいいため寒さに耐えられましたが、のりさんは脂肪がほぼないためブルブル震えていて可哀想なくらいでした。脂肪って大事だなぁ。
エキスカーション(6P, 10a/10a/10c/10a/10a/9 ★★★)
2日目も南壁でマルチです。本日はエキスカーションを登ります。
バトルランナーの数メートル左にあるライン。ここもボルトがたくさんあってどれがエキスカーション1P目なのか迷います。
この日は昨日よりだいぶ暖かく、快適な岩場はそこそこ混んでいてエキスカーションも1ピッチ目のみ登っている人がいたので少し待ってから11:00ごろクライミング開始。すぐにあいてラッキーでした。
昨日のバトルランナーとちょっと違う感じで、スラビーなルートで楽しかったです。日当たりが良くってTシャツで登ってもちょうどいいくらい。快適です。
6Pとあるけど、ロープ伸ばせば3〜4Pで登れてしまいます。
13:15にトップアウト。2時間くらいかかりました。風がないというだけで、こんなにもきもちよく登れるのか…。
60mロープで3回懸垂下降して、15:15ごろ取り付きへ。他のパーティーが降りるのを待ったりしたので、時間がかかっています。
城山は冬でも暖かい岩場というイメージがありますが、それなりに寒いかったです。旅行中の2022年12月17,18日は、たまたま寒波がきていたからかもしれません。ただ、12月上旬に城山のワイルドボアに行った友人も、寒いし風がすごくて体温奪われてまともに登れなかったと言っていたので、いついってもポカポカというわけではないのかも。
宿泊について
1日目|弘法の湯&車中泊
1日目は車中泊だったのですが、お風呂に入って温まりたかったので伊豆長岡温泉エリアの「弘法の湯」へ行きました。
こちらのお風呂の夕暮れ日帰り入浴プランは1500円で16:00から23:00まで滞在できます。
快適な休憩室やいろいろ充実した更衣室、源泉掛け流しの温泉、岩盤浴などを楽しめます。浴衣やタオルも無料で貸し出しがあり、快適でした。車中泊は寒かろうということで、11時までここでくつろいでいました。
城山から15分くらいの場所にあるので車中泊クライマーにオススメです。
(弘法の湯日帰り温泉URL: https://koubounoyu.jp/nagaoka/hospitality/index.html)
私たちは車中泊でもなるべく快適に寝たい派です。とくにのりさんは寝心地にこだわりがあるため、今回は我らがハイゼットカーゴにマットレスを搭載しました。寝心地は上々、というか普通に布団で寝てる感じです。寝袋の上に毛布をかけて寝ます。気温は1℃ほどでしたが、凍えることもなく快適に眠ることができました。
2日目、朝はゆっくり派の我が家は朝寝坊から1日が始まります。岩場が見えて気持ちいい朝!昨日と打って変わって風もありません。
ちなみに天気と気温はこんな感じ。伊豆でもマイナス2℃とかいくんですね・・
2日目|温泉宿 富嶽はなぶさ
私たちは今回、伊豆長岡温泉の富嶽はなぶさというお宿に泊まりました。
時期やお部屋によりますが、私たちは12月下旬の宿泊で、
- プランは「改装工事中の訳ありプラン」
- お部屋は「露天風呂付客室 富士山ビュー」
- お料理は「伊豆懐石」
上記のプランで1人¥25000でした。そこから旅割で¥5000、お宿独自の割引が¥1000あるので実質1人¥18000です。
お部屋によってはもっと安くなるお部屋もあったり、高くなるお部屋もあったりです。
改装工事中の訳ありプランは、改装工事のためチェックイン・チェックアウトがそれぞれ1時間遅く・早くなるため割引やドリンクサービスがつくプランです。滞在中は工事の音などは全くなく、時間も最初からそのつもりなので特に気になりませんでした。
「露天風呂付客室 富士山ビュー」の部屋、最高です!部屋広い!富士山見えて景色よい!温泉にある窓際の「あの」空間がある!!(わかりますか?)
部屋から富士山が見えて景色よし、扉をあければすぐに露天風呂(シャワーつき)があって、めちゃくちゃ気軽に温泉に入れる。2人で入ってもゆったりできるくらいの浴槽サイズで、部屋付きの露天風呂なのでYouTubeみながら、アイス食べながら温泉を楽しめます。これが最高でした。お部屋も館内も、古い感じもなくとても綺麗でした。
食事まで時間があるので、お風呂であたたまってゴロゴロしていました。個室に露天風呂がついてるって本当に最高。M-1を見ながらお風呂入れるの素晴らしい。お湯はぬるめで、ずっと入っていられる温度です。この部屋付き露天風呂がよすぎて、またここに止まりたい!!と思いました。部屋付きのお風呂に満足して大浴場は一度も行きませんでした。
18:00ごろ、個室の食事処へ。
お食事、全体的においしかったです。
特に前菜の自家製のカラスミがめちゃくちゃ美味しかったのと、お刺身の質がよくて驚きました。炙り寿司などのパフォーマンスも楽しく、量もお腹苦しくない程度のおなかいっぱいで心地よかったです。(最後のごはんだけ、半分のりさんにあげました。のりさんはそれでちょうどよかったそうです)
部屋に帰って、温泉入ったりゴロゴロしたり。何にもしない至福の時間でした。
翌朝、朝食は8:00からでお願いしました。
朝食はごはんかおかゆを選べて、私はおかゆ、のりさんはごはんをチョイス。
伊豆の食材をちょっとづつ楽しめるご飯でした。お味噌汁のかつお出汁が濃ゆくておいしかったです。
温泉にはいったりラウンジでゆっくりしたり、10:00のチェックアウトまでゆったり過ごしました。ラウンジにはフリードリンクがあるのですが、地元牧場の牛乳がおいしかったのと、レモネードがめちゃくちゃレベル高くてちゃんとしたカフェみたいな味で驚きました。レモン本体の香りがすごくよくて、さらにシナモンなどスパイスが効いてていい香りでした。
宿泊料金は2人で¥50200ですが、お宿の割引が¥2000、旅行支援の割引が¥10000あり、実際に支払ったのは¥38200でした。
お料理が自慢のお宿のようで、こだわりが詰まったお料理は丁寧なつくりで美味しかったです。我が家は食べるの大好きなので美味しいごはんはマストだと思っているのですが、夕食も朝食もおいしく食べられました。夕食は1番量の少ないプランでしたが、お腹が苦しくならない程度のちょうどいい満腹になれる量でした。
全国旅行支援の期間中だったので、使えるものは使おうということで活用しました。
私たちは宿泊費が1人あたり¥5000割引になった上、地域で使えるクーポンが1人あたり¥3000もらえました。あわせて¥16000、大きいですね!
旅行支援には、事前に旅行支援を使いたいことを旅館に伝える(数に限りあり)、3回以上の接種証明または陰性通知書の持参など条件があるので事前の準備が必要です。
私たちは陰性通知書をもらいに行ったのですが、通知書の有効期間は検査の翌日までと短く、土日検査できるところはなかったため、旅行初日の朝に抗原検査に行きました。
のりさんは抗原検査が好きではなく「鼻に棒つっこまれるのが痛いから絶対やらない」と言っていましたが、自分で鼻に棒つっこむタイプの検査だったのでやってくれました。ありがとう…。
伊豆と沼津での食事
さわやかのげんこつハンバーグ
1日目の夕食は静岡名物の「さわやか」のハンバーグ。
長距離移動&クライミングでお腹もぺこぺこな私たちはさわやかへご飯を食べに向かいます。さわやか、ご存じですか?静岡にあるハンバーグチェーンなのですが、このハンバーグはつなぎなしの肉肉しいハンバーグでうまいのです。
さわやかのサイトで待ち時間を確認して、空いている店舗へ行きましたがそれでも20分待ち。
さわやかは早めの時間&空いている店舗を公式サイトで確認するのをおすすめします。
げんこつハンバーグやポテトを食べてお腹いっぱい、2人で¥3200ほどでした。
海鮮丼いりいち
こちらのお店は沼津市場の仲買人のご主人のお店で、熟練の目利きで仕入れた天然魚をそれぞれ最高な状態で提供するために熟成などの仕事をして提供しています。混雑するので事前予約がオススメです。
この海鮮丼、超美味しい。人生で1番おいしかったです。丼が運ばれてくると、お姉さんがお魚の説明をしてくれます。(種類が多くてどれがどれかわからなかなってしまったけれど。笑)いろんな種類のお魚が1つの丼で楽しめるのがとてもよかったです。
魚はどれも臭みなど一切なく、噛めば噛むほどあふれる旨みを感じます。ガリでお口をリセットして、次のお魚へ…。
私は特上¥3800、のりさんは上¥2800を頼んで、2人で合計¥6600でした。¥6000分は旅行支援のクーポンで支払い、実質¥600の支払い。お得すぎる…。とても美味しかったのでまた来たいなー。
(海鮮丼いりいちInstagram: https://instagram.com/iri.ichi?igshid=YmMyMTA2M2Y=)
今回の旅行にかかった費用
行きの高速代 ¥1560
さわやか食事代 ¥3200
道の駅ケーキ代 ¥500
富嶽はなぶさの宿泊代 ¥38200
深海水族館入場料 ¥3200
海鮮丼いりいちの食事代 ¥600
お土産の魚代 ¥1000
沼津の駐車場代 ¥900
帰りの高速代¥960 ・ガソリン代¥3000
合計 ¥53120
少し予算をオーバーしましたが、とても楽しくて幸せな旅行でした。のりさんありがとう!
アラサーカップル2泊3日、クライミングと温泉を楽しむたまの贅沢旅としてよい旅だったと思います。クライマーカップルの参考になれば幸いです。私たちはまた来年か再来年か、温泉に行けるようにこつこつお金を貯めようと思います。それではまた次の記事で!